精油:調香の基本編(1)

精油それぞれは香りの持続時間が違う?


香りの立ち上がりが早い精油と、遅い精油
香りが短時間で消えてしまう精油と、長く感じる精油。

特徴を表現すると上記4つの言い方ができます。
お気づきかもしれませんがこれは連動してます。


立ち上がりが早い精油は、香りが持続する時間も短い。
すぐ香るけど、すぐ揮発してしまう軽さがあります。


立ち上がりが遅い精油は、香りの持続は長い。
なかなか感じないけど、香り始めてからしばらく残っている。
そして同時に重たさがあります。


まとめると・・・
立ち上がりが早く、すぐ香るけどすぐに香りがなくなる精油
立ち上がりが遅く、香りがなかなか上がらないけど持続力が長い精油

そしてその中間ぐらいの精油が存在してるということになります。


香りの持続時間によって、精油はトップノート・ミドルノート・ベースノート(またはラストノート)に分類されているわけです。


精油のノートについては、色んなWEBサイトにも載ってる情報ですがここからはじゃあ、キャンドルにどう掛け合わせたらいいか?

という本題に入っていきます!


キャンドルは火を着火してロウが溶けて、同時に閉じ込めてた香りも一緒に溶け出て周りの空気に広がっていくまで約20分、サイズによってはそれ以上かかります。


ロウがしっかり溶けて香りが広がってきていても、軽めの精油だけを入れてた場合、すぐ香り残りがないまま揮発して消えてしまいます。


せっかく精油を入れてるのにほとんど香らない仕上がりではもったいないですね。


じゃあ、持続時間が長い香りだけで構成した方がいいんじゃない?と思いがちですがこれも間違えです。


その理由は2つあります。


1つ目。
ベースノートの香りは個性が強いものが多いため。
ベースの存在は香りの調合という観点で見ると、比率は少ないバランスが理想的です。

トップ・ミドルノートの香りに僅か含ませることでバランス感ある香りに仕上がるのでベースノートだけを入れる、またはベースノートだけを掛け合わせる方法はお勧めできません。


2つ目。
ベースノートだけでは香りが立たないということです。
トップからミドル、ラストと繋がってることで香りを引き上げます。

もちろんベースだけでもゆっくりながら香りはあるんですが、繋がりある香りになってない状態になる一方、ブレンドすることで単体の香りから変化しているだけじゃなく、香りがゆっくり流れになって立ち上がるということになります。


この2つの理由から、香りは3つのノートをバランスよく組み合わせることが大事だということをわかっていただけると思います。


では、3つを組み合わせて入れたら、香りがしっかり立つアロマキャンドルができる?

というゴールに向けては、まだまだ必要なコツがあるので、またこの続きを別記事でお伝えしますね。